先日は病気歴についてご紹介しました。70代のお爺は病気をするたびに、怪我をするたびに、体は徐々に弱っていきました。

だんだん手足が不自由になり、だんだん耳が遠くなり、だんだん薬が増えてくる。そうして、介護保険のお世話になる様になりました。
そこで今回のブログでは、今までの介護歴を体の不自由さを軸にしてお伝えします。
お爺の介護歴



















介護度とは
介護度は、要支援12と要介護1〜5の合わせて7段階に分かれています。
段階が上がっていくごとに、受けられるサービスが増える代わりに、お支払いする金額も増えます。



要支援1
基本的には一人で生活できる状態。日常の複雑な動作には部分的な介助を必要とする。適切な介護や支援を受ければ、要介護状態への予防が見込まれる。
要支援2
基本的には一人で生活できる状態だが、要支援1と比較して、日常の複雑な動作に介助を必要とする場面が多くなる。適切な介護や支援を受ければ、要介護状態への予防が見込まれる。
要介護1
基本的に一人で生活できる状態だが、要支援2と比較して運動機能のさらなる低下だけでなく、思考力や理解力の低下、問題行動がみられることがある。
要介護2
食事や排せつなど基本動作でも部分的な介助が必要な状態で、要介護1よりも思考力や理解力の低下、問題行動がみられることがある。
要介護3
基本動作だけでなく全面的な介助が必要な状態で、思考力や理解力の低下、問題行動がみられる。
要介護4
全面的な介助が必要な状態で、要介護3と比較してより思考力や理解力の低下、問題行動がみられる。
要介護5
介護なしでは生活できない状態で、意思の疎通も困難である。
お爺の介護度
これだけだと、イメージしにくいので体験談で補足しますね。
介護保険を受けるまでは
お爺は昔、妻と2人で小さな会社を営んでいました。63歳の時に妻をなくし、それと同時に会社もたたみました。
ずっと個人事業主だったので、年金は国民年金だけ。
若い頃山登りをしていたので、食事作りや掃除洗濯なども同年代の男性よりはできました。
お爺の要支援1生活
お爺はもともとリウマチで手が不自由でした。それに加えて間質性肺炎を患って以降は、すぐに息が切れるようになりました。
日常生活でできること
- 近所に買い物に行く
- 簡単な調理をする
- 趣味のパソコン
日常生活でできないこと
- 食器の洗い
- 物掃除洗濯
- 包丁で食材を切る
要介護認定を受けたのは、お爺が間質性肺炎で生死を彷徨い3ヶ月入院した後でした。
市の介護認定担当職員は日常生活の不便さに加えて、薬の種類をチェックしていました。
その時は退院直後で強い薬が出ており、特に呼吸用の貼り薬が処方されているのを見て、迷わず要支援にした感じがしました。
このような状態で、要介護認定では「要介護1」でした。
要支援1で受けた介護サービス
- ランチ付きデイサービス(4時間)
- ヘルパーさんによる家事(1時間)
記録をとっていないので正確では無いのですが、デイサービスの時間とヘルパーさん1時間は同じ位の料金だったと思います。
デイサービスって何?
デイサービスと言うのは簡単に言ってしまえば老人版幼稚園のようなものです。
バスで迎えに来てくれて、みんなで集まって何かをやります。それこそ幼稚園のように歌を歌って、体操をして、ご飯を食べて、帰ってきます。
集団で何かをするので時間の割に料金も安い。
ヘルパーさんって何?
それに対して、ヘルパーさんがおうちに来てくれるのは、1対1のサービス。希望に合わせた家事作業をオーダーメイドでしてくれるのです。
民間の家事代行サービスをイメージしてもらうと良いと思います。
お爺の要支援2生活
その後、脊椎狭窄症で一ヶ月入院した後は、体の不自由さは一段重くなりました。
日常生活でできること
- 家の中で手すりなしで歩く
- お風呂に1人で入る
- 1人でお手洗いに行く
日常生活で新たに出来なくなったこと
- 1人で外出する
- 簡単な調理
- 趣味のパソコン
長時間自力で立っていられないので、外出は車椅子になりました。
息切れや高血圧もひどくなり、健康観察が必要になりました。
しかし、頭はしっかりしていて、ボケ症状はないので要支援2。
介護度の調査に来た市役所の担当者さんによると、これくらいの症状だとボケが始まらないと要介護1は認定されないとのことでした。
要支援2 で受けた介護サービス
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ヘルパーさんによる家事45分 週2回
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作業療法士によるリハビリ1時間 週1回
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看護師さんによる健康管理1時間 週1回
ヘルパーさんは週に2回。看護師さんが週に1回。作業療法士さんが週に一回。
合計週4回、各一時間専門家がきてくださって、現在のお爺の一人暮らしを支えてくださっています。
今日のまとめ
老人の一人暮らしでは、退院して家に帰るのは本当に恐怖です。
病院でベットで寝れいればよかったのに、急に生活の全てを自分でやらなければならなくなる。
そんな時、介護の専門家の皆さんの支えがどれだけありがたいか!



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