高齢者のテレビ椅子おすすめ5選|ソファをやめたら父が1日中リビングにいるようになった

おじい

最近ソファに座らんようになってしもたわ。立ち上がるのがのぉ……

「お父さん、ソファで全然くつろがなくなったね」久しぶりに実家に来た夫が気づきました。

言われてみれば確かに。いつの間にかリビングにいる時間が減って、ベッドで過ごすことが増えていた。「調子悪い?」と聞いても「別に」とひと言。できなくなったことを口にしないタイプなので、こちらが気づかなければそのままでした。

その日、ソファから立ち上がれなくなった父をみんなで支えて、はじめて気づきました。体を預けるように座れる分、立ち上がる時に重しをかけてくるような大変さがある。それがソファなんですよね。

そこで試しに「高座椅子」を一脚買ってみたら、1日中そこにいるくらいの変化がありました。椅子に変わっただけで、リビングにいる時間が戻ってきた。

この記事では、父が実際に使った椅子と選び方、快適になるグッズをまとめています。

高齢者が高座椅子でくつろぎながら新聞を読んでいる様子
目次

ソファやこたつ座椅子が高齢者に向かない理由

「ソファでゆっくりくつろいでほしい」という気持ち、よくわかります。でも実は、ソファは高齢者にとってかなり立ち上がりにくい家具のひとつです。

座面が低くて柔らかい

ソファは座った瞬間に体が沈みます。この「どさっと座れる」感覚が心地よいのですが、立ち上がる時には逆効果。沈んだ分だけ、より高いところまで体を持ち上げなければならない。さらに柔らかいクッションは安定した踏ん張りを妨げるので、立ち上がりに余計な力がかかります。

肘掛けがないか、低すぎる

立ち上がる時、肘掛けに手をついて体を押し上げるのが高齢者の自然な動き。ソファの肘掛けは横に広がった形状のものが多く、力を入れて押しやすい位置にないことがよくあります。

こたつの座椅子も同じ問題がある

座椅子はソファよりさらに座面が低い。足が前に伸びた姿勢から立ち上がるには、体幹と脚に相当な力が必要です。うちの父を見ていて、ソファよりも座椅子の方がまだましかな、という印象でしたが、どちらも「立ち上がる気になれない」という点では同じでした。

高齢になると、立ち上がれないことを「大変」と口にしないまま、そっとその場所を避けるようになります。気づいたらリビングから姿が消えて、ベッドにいる時間が増えていた——そんなことが、どこの家庭でも静かに起きています。

高齢者のテレビ椅子、選び方のポイント

高齢者のテレビ椅子選び方のポイント3つを図解したインフォグラフィック
博士

椅子選びで見るべきポイントは大きく3つじゃ。

① 座面の高さ

足の裏がしっかり床につく高さが基本です。座った時に膝が90度になるくらいが目安。座面が低すぎると立ち上がりに力がいり、高すぎると足が宙に浮いて不安定になります。高齢者向けの椅子は「高座椅子」と呼ばれるタイプが多く、一般的なソファより座面が高めに設計されています。

② しっかりした肘掛け

立ち上がる時に手をついて体を押し上げられる肘掛けがあるかどうか。ここが一番大事と言っても過言ではありません。肘掛けの高さと角度が合っていると、介助なしで立ち上がれる場面がぐっと増えます。

③ 背もたれの高さと角度

ハイバックタイプは背中から頭までしっかり支えてくれるので、長時間座っても疲れにくい。リクライニング機能があると、食後に少し傾けてくつろぐこともできます。ただし角度をつけすぎると逆に立ち上がりにくくなるので、ゆるめの調整がおすすめです。

体の状態に合わせて選ぶのが正解

元気なうちは「座り心地」重視でいい。でも足腰が弱くなってきたら「立ち上がりやすさ」優先に切り替える。さらに進むと「立ち上がり補助機能」が必要になってきます。

次のセクションでは、この段階に合わせて5つの椅子を紹介します。

父が実際に使った椅子と、体の状態別おすすめ5選

まず結論をまとめます。

商品価格こんな人に
①山善 高座椅子¥13,999まず試したい・コスパ重視
②エムール きらく¥15,990レビュー豊富で安心感重視
③スワラボ コンフォール¥19,990長時間座る・座り心地重視
④エムール あかり(ガス式)¥48,000立ち上がりが特に不安な方
⑤電動昇降タイプ介護保険レンタルを検討

① 山善 高座椅子|¥13,999(★4.1 / 25件)

私の父が使っているのはニトリの高座椅子(¥14,990)ですが、ほぼ同じ価格帯でオンラインから購入できるのがこの山善の高座椅子です。

肘掛け付き・ハイバック・リクライニング機能と、高齢者に必要な基本機能がしっかり揃っています。「まず高座椅子を試してみたい」という方が最初の一脚として選びやすい価格帯です。

おじい

こういう肘掛きのある椅子に変えてから、リビングにおる時間がぐっと増えたわい。

レビュー数はまだ25件と少なめですが、評価は4.1と安定しています。「まず使ってみる」の一脚として検討してみてください。

主婦

父がニトリの椅子に変えてから、それまでソファにもこたつにも座らなくなっていたのに、1日中そこにいるくらい変わりました。椅子の形がここまで生活を変えるとは思っていなかったので、正直驚きました。

② エムール きらく|¥15,990(★4.2 / 217件)

山善より少し価格は上がりますが、レビューが217件と豊富なのが「きらく」の強みです。実際に使った人の声がたくさん集まっているので、「買ってみたら思っていたのと違った」というリスクを減らしやすい。

高齢者の椅子選びでレビュー数が大事な理由があります。座り心地や立ち上がりやすさは、実際に使ってみないとわからない部分が多い。特に「親に買ってあげたい」という家族が選ぶ場合、似た状況の人の体験が参考になります。200件超のレビューがあれば、自分に近い状況のコメントも見つかりやすいです。

評価は★4.2。価格・レビュー数・評価のバランスが取れた、選びやすい一脚です。

③ スワラボ コンフォール|¥19,990(★4.2 / 385件)

つの中で一番レビューが多いのがこのコンフォールです。385件のレビューで★4.2という評価は、高座椅子のカテゴリではかなり信頼できる数字です。

「コンフォール(confort)」という名前の通り、座り心地にこだわって作られた椅子です。1日の大半を椅子で過ごすようになると、座面のクッション性や背もたれのフィット感が疲れ方に直結してきます。長く使うことを前提に考えるなら、ここに少し予算をかける価値があります。

¥13,999の山善との差額は約¥6,000。毎日何時間も座るものだと考えると、この差は小さいと思います。

④ エムール あかり(ガス式)|¥48,000

ここから先は「座り心地」ではなく「立ち上がり補助」が主役になります。

あかりはガス圧式の昇降機能がついた椅子です。レバーを操作すると座面がゆっくり持ち上がり、立ち上がりの動作をアシストしてくれます。足腰に力が入りにくくなってきた方でも、椅子に助けてもらいながら自分で立ち上がれる。この「自分で立てる」という感覚が、高齢者の自尊心と安全の両方を守ります。

①〜③との価格差は大きいですが、転倒リスクや介助の負担を考えると、必要な方には早めに検討してほしい一脚です。

「肘掛けにつかまっても立ち上がるのが大変になってきた」「立ち上がる時に家族がそばにいないと不安」という段階になったら、この椅子を検討するタイミングです。

⑤ 電動昇降タイプ|介護保険のレンタルを検討する段階

自力での立ち上がりが難しくなってきた方へ

電動の昇降椅子は、ボタン一つで座面がゆっくり持ち上がり、立ち上がりをほぼ全面的にサポートしてくれます。ガス式よりさらに動作が安定していて、力をほとんど使わずに立ち上がれます。

ただし価格は数万円〜十数万円台になることが多く、購入のハードルは高め。ここで知っておきたいのが介護保険のレンタルです。

要介護1以上の認定を受けている方は、「特殊寝台付属品」として電動昇降椅子を介護保険でレンタルできる場合があります。月額数百円〜数千円程度の自己負担で使えることもあるので、まずはケアマネジャーに相談してみてください。

「そこまでじゃないけど、もう少ししたら必要になるかも」という段階なら、④のガス式あかりを先に試してみるのがおすすめです。

テレビ椅子と一緒に使いたい快適グッズ

主婦

椅子を変えてから、次は周りも整えたくなってきたんですよね。

椅子を変えただけでリビングにいる時間が戻ってきた父ですが、そこからさらに「ここにいると快適」な場所にしていくのが在宅介護の醍醐味だと思っています。施設と違って、家は自分たちで自由に整えられる。そのために使っているグッズをまとめました。

サイドテーブル|飲み物も薬も手の届く場所に

椅子に長くいるようになると、いちいち立ち上がって取りに行く動作が負担になります。飲み物・薬・リモコン・スマホ、よく使うものをそばに置けるサイドテーブルがあると生活がぐっとラクになります。

おすすめはPYKES PEAK(¥7,980・★4.6)。高さ調整ができてソファや椅子の横にぴったりはまるタイプで、評価も高く安定しています。

【Pochippボタン:PYKES PEAK サイドテーブル】

コストを抑えたい場合はYOOVEE(¥3,980)も選択肢になります。評価はやや下がりますが、まず試してみたい方向けです。

【Pochippボタン:YOOVEE サイドテーブル】

フットウォーマー|足元の冷えをピンポイントで解決

高齢になると足先の冷えが強くなります。部屋全体を暖めるよりも、足元だけをじんわり温めるほうが効率的で電気代もかかりません。

おすすめはホットマットミニ 40×40cm(¥3,580・★4.4 / 356件)。椅子の前に置いて足を乗せるだけ。コンパクトで邪魔にならず、評価も安定しています。

【Pochippボタン:ホットマットミニ】

電気ひざ掛け|上半身の冷えにはこれ一枚

足元はホットマット、上半身には電気ひざ掛けと使い分けると快適さが増します。

おすすめは敷き掛け兼用電気毛布(¥2,740・★4.4 / 3,290件)。Amazonベストセラーで、切り忘れ防止タイマー付き・洗濯可能という安心の2点が揃っています。高齢者のいる家庭でよくある「消し忘れた?」という不安をタイマーが解消してくれます。

【Pochippボタン:敷き掛け兼用電気毛布】

椅子カバーについて一言

「椅子が汚れたら困る」という声をよく聞きます。でも正直、市販の椅子カバーは取り付けが難しかったり、すぐずれたりしてストレスになることが多い。うちでは防水・除菌スプレーを椅子にさっとかける方が現実的でした。

在宅介護だからできる「ちょうどいい」を作る

高齢者が高座椅子でくつろぎながら新聞を読んでいる様子
主婦

家だからこそ、父に合わせて少しずつ整えられる。それが在宅介護のいいところだと思っています。

施設では、家具も環境も決まったものを使うしかありません。でも在宅介護は違います。親の体の状態に合わせて、家の中を少しずつ整えていける。それが在宅の大きな強みだと、父と暮らすようになって気づきました。

椅子を変える。サイドテーブルを置く。足元にホットマットを敷く。一つひとつは小さなことです。でもその積み重ねが、「リビングにいたくない」から「1日中ここにいる」という変化を生んだ。

父がリビングにいる時間が増えたことで、自然に会話も増えました。ベッドで一人でいる時間が長いと、こちらも声をかけにくい。椅子一脚が、家族の時間を取り戻してくれた気がしています。

もし今、親がソファやこたつを避けるようになっていたら、それは「立ち上がれないから」のサインかもしれません。本人は言葉にしないことが多い。気づいた時に、まず一脚試してみてください。

この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。

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